理事長からのメッセージ

当財団は、1977年に、当時のサンスター社長 金田博夫(現 サンスターグループ会長、当財団 理事)が、国民の口腔衛生環境の向上などを目的に「サンスター歯科保健振興財団」として創設しました。発足以来、今日まで、各種の口腔衛生の普及・研究支援活動を行うとともに、歯周病と全身疾患の関係にいち早く着目し、1986年の神戸ポートサイドシンポジウムを皮切りに、医科・歯科の専門家を一同に集めたシンポジウムを世界各地で開催、この分野の研究促進、医療現場における医科歯科連携促進、一般の方に向けた啓発活動を行ってまいりました。2011年4月には財団の名称も変更し,一般財団法人サンスター財団に移行いたしましたが、この契機となったのが2008年に軽井沢で開催した「全身の健康、糖尿病と口腔の健康に関する日米専門家パネル」です。

この会議には日米の糖尿病専門医、また歯周病の専門医が招集され、次のような合意書が作成されました。

  1. 連携に関する国別特殊性とグローバル化への対応
  2. ジョスリン・サンスター糖尿病教育計画の推進
  3. 若手研究者育成のための奨学金制度
  4. 医科・歯科間の情報共有化の促進
  5. 人民啓発活動への健康関連ホームページの活用

この結果、糖尿病など生活習慣病予防のための啓発活動、研究支援、人材育成にも力を入れ、企業の健康経営への新たな知見提供も行っております。

口腔から全身の健康を見つめる、それがサンスター財団の使命だと考え、今後も、世界の科学技術の動き、特に医学・医療界の進歩に、広く、深く目を配りながら、日本のみならず、世界の人々の全身の健康維持、増進に貢献してまいる所存です。

引き続き当財団の各種事業への皆様のご理解、ご支援とご鞭撻をお願い申し上げます。

一般財団法人 サンスター財団
理事長 牧山 義仁