自閉症の子どものためのやさしい歯みがき指導(冊子と教材のご提供)
当財団では、2003年から行われている「8020推進財団の歯科保健活動助成交付」を受け、養護教論及び障害児教育担当教員、自閉症支援の専門療育スタッフ、歯科医師及び歯科衛生士が、「学校、療育、歯科」という3分野の知識、技術と経験を活かし、障害のある子どもたちの歯科保健の向上をはかることを目的とし、自閉症のお子様への歯みがきの指導をモデル事業として実施してまいりました。その中で、作成しました冊子とオリジナル教材をどうぞご活用ください。
冊子
自閉症の子どもと楽しく歯みがきをはじめるためのポイントを紹介しています。
目次
- はじめに
- 自閉症って?
- 自閉症を理解するための鍵
- 社会性の発達の違い
- コミュニケーションの発達の違い
- 想像することの困難性
- 感覚刺激の感じ方や注意の向け方の違い
- 自閉症の子どもへのやさしい歯みがき
- 自閉症の子どもの特性を考慮しながら歯みがきを考えてみましょう
- さあ、歯みがきを始めましょう!
- むし歯予防について
監修・執筆
梅花女子大学口腔保健学科 教授 森崎 市治郎
武庫川女子大学心理・社学福祉学科 教授 新澤 伸子
歯みがき教材
いずれも自由にダウンロードいただけます。仕様説明書をご覧いただきながらご活用ください。
動画
歯ブラシを動かすことから伝えたい。
歯みがきで大切な、「どこを磨く」「どれくらい磨くのか」が見てわかるように、余分な刺激に注意がそれないように工夫された動画です。
歯みがきの箇所も6か所(かみ合わせ4か所と前歯の表)、12か所(奥歯の裏側以外すべて)、16か所(奥歯の裏側を含めすべての部位)とステップアップできる内容です。
*説明書をお読みのうえご使用ください。
*ダウンロードの注意点:ダウンロードをクリックされますとWindows・Mac・Androidの機器では、保存場所を指定して保存できます。
iPhone・iPadではクリックして再生した場合、ダウンロードすることができません。別途アプリのインストールが必要になります。
絵カード
きちんと歯みがきの場所を伝えたい。
なんとなく習慣で行っている歯みがきではなく、「どこに歯ブラシを」「どのように当てるか」がわかるように、歯ブラシを歯に当てている画像です。カードは、動画と同様にステップアップできる内容です。
カードの選択により歯みがきの箇所も1箇所から順番に増やしていくことができます。
*説明書をお読みのうえご使用ください。
*A4サイズの用紙に印刷してから切り離してご利用ください。
やさしい仕上げみがきについて
ついつい、怖い顔で始めてしまう仕上げみがき。本当は気持ちいいはずなのに・・・ 仕上げみがきは、むし歯や歯肉の病気を予防するためだけでなく、子どもが歯みがきを好きになるためにも大切です。 やさしい仕上げみがきの参考になれば幸いです。